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ミシロタウンを出発した3人はユウキのエルレイドの"テレポート"を駆使し、夕方にはミナモシティに到着。
宿をとり、翌日に潜入を行うことを決めた。
そして夜が明け、正午を回った頃に行動を開始。
ミナモシティの入り江にある巨岩をくりぬいて造られたアクア団アジトの裏手で最終準備をしていた。
本編 終楽章 思惑
ユウキ「呼冥、頼むぞ。」
ヨノワールは黙って頷くと、そのまま壁をすり抜けてアジトの中へと入っていった。
中には気付かれないようテレポートで侵入するとはいえ、中の様子が分からない所に転移するのはあまりにも危険。
敵陣のど真ん中に出たり、固体のある場所に転移してしまったりすれば目も当てられない。
そのため予めヨノワールに内部の様子を探らせる。
もしあのゲンガーと出会ったとしてもタフなヨノワールであれば攻撃の1発や2発なら耐えることが出来る。
が、見つかればその時点で潜入は不可能となる。
最悪、アクア団に関する何かしらの情報を掴んで生還出来ればそれでよい。
しばらくはヨノワールの帰ってくるのを待つのみ。
タイト「今の内に装備の確認をしておけ。」
ユウキ「お、おう・・・。」
タイトに言われ、ユウキは慌てて自分のバッグを漁り始める。
普段から道具を持ち歩く習慣がないため、その手つきはぎこちない。
程無くしてヨノワールが戻ってきた。
ユウキがそれを迎える。
ユウキ「どうだった?」
呼冥(ヨノワール)「・・・・・・。」
ユウキ「・・・・・・オーケー。」
ヨノワールはユウキの耳元で中の様子を囁いた。
彼はその情報をエルレイドに伝える。
ユウキ「近くの座標に倉庫があるからそこに"テレポート"してくれ。」
エルレイド「どこらへん?」
ユウキ「ここから直線で50m、左に18mのあたり・・・でいいよな?」
ユウキとエルレイドはヨノワールの方を向いて彼に確認をとる。
それに気付き、ヨノワールはこくりと頷く。
ユウキ「直線座標の誤差は余裕がないから気を付けろだと。」
エルレイド「はいはい。」
そういうとエルレイドは"テレポート"した。
座標の細かい確認は"テレポート"を使用する彼自身が行わなければならない。
だから一度、1人で"テレポート"を行って転移先を確認する。
これを怠れば誰か一人だけが壁に埋まるなんてことだってありうるのだ。
すぐに確認を終えたエルレイドが戻ってきた。
エルレイド「問題ないよ。」
ユウキ「よし、これで転移準備は完了だ。」
ハルカ「じゃあ早速行こう!」
エルレイド「うん。」
そして彼は潜入の為の"テレポート"を行った。
到着した場所は倉庫ということで低めの温度に空調が設定されているため肌寒い。
と、何かに気付いたハルカが動いた。
ハルカ「これ、なんだろう?」
タイト「近づくな、それはワープパネルだ。」
ハルカ「へぇ、初めて見た・・・・・・。」
タイト「(しかしこれは厄介だな・・・・・・。)」
ワープパネルがあるということは誰かが突然自分たちの近くに現れる可能性があるということ。
近付くのに気付くことが出来ないとなれば打つ手がない。
そしてワープ先の状況が分からない以上、下手に現れた者を拘束してしまえば向こうも警戒レベルを引き上げてくる可能性がある。
タイト「何が起こるか分からない。
いつでも"テレポート"で脱出できるようにはしておけ。」
ユウキ「おう。 呼冥、ひとまず周囲の状況を確認してきてくれ。」
タイト「戻って来るまでの間、俺達もワープパネルから目を離さないようにするんだ、いいな。」
部屋にあるワープパネルは2つ。
片方にユウキとエルレイド、もう片方にはタイトとハクリュー、ハルカとワカシャモが控える。
そしてヨノワールは先程と同じ様に壁の中に消える。
タイト「(誰も来ないのが一番いいんだがな・・・・・・。)」
3分ほど経ってヨノワールが戻ってきた。
幸いにもその間は誰もワープパネルから現れることはなかった。
やはり倉庫ということで、そう人が来る場所ではない。
ユウキ「この隣はリーダーの部屋らしいぞ。」
タイト「中の様子はどうなっている?」
呼冥(ヨノワール)「・・・・・・。」
ユウキ「・・・見た限りでは誰もいないってさ。」
まさか最初のテレポートでいきなりそんな場所に出るとは思ってもみなかったが、これは都合がいい。
リーダーの部屋ともなれば重要資料などが保管してある可能性は低くない。
うまくいけばそういった類のものを持ち出し、アクア団の活動を阻害することだって出来よう。
タイト「なら話は早い、行くぞ。」
ユウキ「そんじゃ、頼むぞ。」
エルレイド「うん。」
"テレポート"した先はシンプルながらも高級感漂う小さな部屋。
ソファーの近くに棚を発見、他にも収納スペースがないか部屋を探る。
一見すると他に無いようにも見えるが、隠し場所となれば話は別だ。
例えばこの部屋だとテーブルの脚の中、ソファーの中などが該当する。
タイト「よし、誰かがやって来るまでにこの部屋を調べ上げるぞ。
アース、お前はワープパネルの監視だ。」
ユウキ「呼冥、お前も手伝ってやれ。」
アース(ハクリュー)「っしゃあ、ここは見せ場だろ!」
呼冥(ヨノワール)「(黙ってろよ脇役が・・・・・・。)」
最初に調べた棚の中にあった書類を取り敢えずキープ。
アジト内のセキュリティなどの情報が得られる可能性もあるため、この場で流し読み程度に目を通す。
そしてある書類を見てタイトは紙をめくるのをやめた。
タイト「この前の占拠事件・・・・・・やはり重要な意味があったみたいだな。
奴らは"カイオーガ"の居場所を絞り込むために、手に入れた過去の気象と海底火山活動の観測データを使っているようだ。」
ユウキ「カイオーガ?」
ハルカ「昔からの"伝承"に出てくるポケモンよ。
でも実在するかは不明・・・・・・。」
タイト「いるという確証はなくとも、いると信じ込むことはできる。」
この書類は念の為に紙と紙の間に発信機などが挟まっていないかを調べ回収した。
他に絨毯の下、ソファーやテーブルの下など近くにあるものから手を付けるも特に何も見つからなかった。
タイト「あとはあのガラスケースか。」
ガラスケースを丁寧に分解していくタイト。
今度は調べてみて正解であった。
ガラスケースの底を取り外すと、そこには実に様々なものが隠されていた。
ユウキ「うおっ、金の玉がたくさんあるぞ!」
タイト「(活動資金を金に換えて保管しているのか?)」
ハルカ「他にもボールがたくさん、それと・・・・・・」
一同「「「(マルマイン・・・・・・!)」」」
マルマイン「ざまぁwww」
そして悲劇は起きた。
ハルカ「し、死ぬかと思った・・・・・・。」
ユウキ「"リフレクター"が間に合ってくれて助かったよ・・・・・・。」
エルレイド「そりゃ、こっちも必死だし。」
"自爆"したマルマインはのびている。
崩れた壁がその威力を物語っていた。
そして今の騒ぎに気付いたのか、壁が崩れたことで繋がった部屋、
そこにある階段からアクア団員がどやどやと上がってくる。
ハルカ「今ので気付かれちゃった!?」
タイト「脱出の準備を!」
アクア団員「大丈夫か!?
・・・・・・と、入団希望者か?」
・・・・・・今なんと言った?
これだけのことが起きながらも気付いていないはずがない。
タイトは2人を制し、逆にアクア団員に問い掛ける。
それにこの状況・・・上手くいけば更に情報を手に入れられるかもしれない。
タイト「そうです! 一体何が起きているんですか!?」
アクア団員A「アオギリ様が危ない!
お前達も手伝ってくれ!」
アクア団員B「俺達についてこい!」
アクア団員達は3人の右手へと走り去った。
タイトはハクリューをボールに戻し、すぐに後を追う。
ユウキ「ワカシャモを急いでボールに戻せ、追うぞ!」
ハルカ「うん!」
炎タイプのポケモンを連れていることが分かればマズイだろう。
そしてこれからワープパネルでの移動が予想されるため、ヨノワールも移動手段を考えると離れ離れになるかもしれない。
それぞれをボールに戻して、2人も後を追うことにした。
タイトはこういう状況に慣れているだろうから彼の判断に従った方が賢明だ。
階段を下りると1人のアクア団員とタイトが待っていた。
アクア団員「よし、揃ったな!
迷わないように遅れずについて来るんだ!」
先程よりもやや抑え目のスピードで走り出すアクア団員。
3人は彼のあとをついていく。
彼と少し距離が開いたのを確認して、ハルカは小声でタイトに話しかける。
ハルカ「あなた・・・あんな話し方も出来たんだ。」
タイト「仕事柄、こういうこともあるだけだ。」
ハルカ「へぇ、なんだか面白いな。」
タイト「(バカな・・・俺はコメディアンタイプじゃないはずだ・・・・・・。)」
何度もワープパネルを使って移動するうちにオフィスの様な場所に出た。
そこで1人のアクア団員が慌てた様子で近寄って来た。
アクア団員「おい、裏切った奴はどこにいるんだ!?」
タイト「(裏切り・・・?)」
誘導してくれてるアクア団員「潜水艇ドッグだ! お前も一緒について来い!」
アクア団員「後ろの3人は?」
誘導してくれてるアクア団員「入団希望者だ。
折角だから彼らにも手伝ってもらおうと思ってな!」
アクア団員「珍しいポケモンを連れてるな。
これは期待できそうな新人さんだ!」
ユウキ「ど、どうも・・・・・・。」
これは喜んでいいところなのだろうか・・・・・・?
ともかくこの騒ぎの原因が自分たちでないという確証は得た。
あとはタイトがどのタイミングで撤退を決めるのかにかかっている。
すぐに身を退くのか、この騒動を見極めてからなのか、それともアクア団員のフリを何日か続けるのか。
そして何度かのワープを繰り返すうちに潜水艇ドッグに到着。
2人のアクア団員はすぐに飛び出していってアオギリのもとへ向かったが、3人はコンテナの脇で止まった。
タイト「急いでコンテナの上に"テレポート"するんだ。
そこで様子を見る。」
エルレイド「ほらほら急ぐ。」
ユウキ&ハルカ「「わっ!」」
エルレイドは強引に2人を引き寄せ、タイトの指示通りに"テレポート"。
もしあの場に留まっていれば後からワープパネルから現れるであろう他のアクア団員に見つかってしまい、
戦いに巻き込まれるのは必至、下手をすれば撤退すら困難な状況になる可能性だってあった。
コンテナの上に"テレポート"するやいなや、タイトは素早く身を伏せ2人の口を手で塞ぎ、静かに様子を見るよう命じた。
だが身を伏せてすぐにユウキは反射的に動いてしまった。
ユウキ「・・・・・・あいつ!!」
ハルカ「じっとしてなきゃ駄目だって!」
ユウキ「あ、ああ・・・ワリィ。」
この騒動の原因・・・それは先日お天気研究所で戦ったあの団員であった。
そして今回はもう1人、山吹色の髪に茜色のリボンをした少女が一緒にいる。
彼女らは互いに背を合わせて周りを取り囲むアクア団員達相手に臨戦態勢だ。
側にはスターミー、ハピナス、サンダースの3体。
対するアクア団員はアクア団リーダーアオギリと彼のラグラージ、強靭な体躯を持つアクア団幹部ウシオと彼のニョロボンがそれぞれ例の団員と女の子の真正面に立ち、
その2人を結ぶ辺を長辺とした惰円状にグラエナやズバットなどを主力とするアクア団員たちが取り囲む。
現在はアオギリと例の団員同士が言葉をぶつけあい、睨み合いが続いている状況だ。
裏切りのアクア団員「あなたはただの傀儡に過ぎないのよ!
どんなに組織を動かそうとも意味がない!」
アオギリ「俺には生命を豊かにするという使命がある!
そのためには矜持を捨ててでも、傀儡と言われる辱めを受けようとも成さねばならない!」
裏切りのアクア団員「その心を利用されていると言うのになぜ分からないの!?」
アオギリ「例え利用されていようとも、だ!
私の信念はそのような意思など超えて進む!」
裏切りのアクア団員「ならばその信念を貫いてみなさい!
それが出来ないような脆い信念なら、今ここで絶つわ!
メンスール!」
メンスール(ゲンガー)「お前が隠し持っているのは知ってるんだ!」
アオギリ「なっ!?」
アオギリの背後からゲンガーは"泥棒"をする。
遠くから見る限り、盗み取ったのは深紅のガラス玉の様なもの。
ユウキ「(命の珠とかの道具じゃないな・・・・・・宝石か何かか?)」
"泥棒"されたアオギリの方は憤っていた。
先程までの毅然とした態度とは明らかに異なっている。
つまりはそれほど大事なものだと言うことだ。
アオギリ「お前こそ、それがどういうものなのか分かっているのか!」
裏切りのアクア団員「全て・・・全てを知るために私はここに立っているの!
この狂った劇は私が終わらせる!」
アオギリ「ならばお前の信念の強さを見せてみろ!
お前たち、あれを取り返せ!」
裏切りのアクア団員「そんなに返して欲しいのなら・・・メンスール、適当な相手に"投げつける"のよ!」
ゲンガーは宙に浮かび、指示の通り手に持つその深紅のガラス玉の様なものを放り投げた。
全てのアクア団員の視線がそれに集中する。
そして適当な相手とは誰でもいいとの意ではなく、ゲンガー自身が最適だと思った相手という意であった。
投げつけられた相手はまさかのユウキ。
例の団員は少々驚いた様子で彼に話しかけてきた。
裏切りのアクア団員「まさか貴方までここにいるなんてね。」
ユウキ「おまえ何なんだよ!!」
ハルカ「ねぇ、止めなくていいの?」
タイト「こうなったら仕方がない、退き際に気を付けるだけだな。」
裏切りのアクア団員「そのままだとあなたも攻撃されるわ、どうする?」
彼女の如何にもアクア団員達との戦闘に持ち込ませたいといった口ぶり。
この挑発に乗りたくなくても、この状況では戦わざるを得ない。
・・・・・・かといって自分達を巻き込んだ彼女を助けるような真似をするつもりはさらさらない。
ユウキ「決まってんだろ!
"放電"しろ流霆!!」
ボールから飛び出るとともに"放電"を行うはライボルト。
威力はやや控えめとはいえ、そこらのアクア団員が持つ並のポケモンではまずこの攻撃に耐えることはできない。
なによりこの状況では全方向に攻撃できる強みが大きく活きるし、その性質上"不意討ち"も意に介さない。
そしてあのスターミーを倒せれば彼女は"テレポート"で逃げることができなくなる。
思惑通り、電気技が効かないアオギリのラグラージと遠くにいる団員以外は"放電"を受けたショックである者は失神し、ある者は筋肉の痙攣により身体の自由を奪われた。
しかしスターミーを倒すと言う思惑は失敗に終わる。
スターミーの陰にグレイシアが隠れていた。
先程の"投げつける"で周りの視線が逸れている隙にボールから出していたのだ。
グレイシアはジャンプし、今度は逆にスターミーの盾となる。
同時に例の団員は真後ろにいる少女の身を屈ませた。
裏切りのアクア団員「やっぱり適当な相手だったわね、"ミラーコート"!」
彼女は文字通りユウキを"利用"した。
"ミラーコート"に包まれたグレイシアがさらに"放電"を全方向に跳ね返す。
死角となるのは自分のトレーナーと仲間がいる真下あたりのみ。
反射された電気は、ライボルトが放った"放電"が届かなかった場所にいた者たちにも襲いかかる。
もちろん跳ね返された攻撃はライボルトにも向かってくる。
"ミラーコート"によって跳ね返されたことでさらにエネルギーが増していたためにそのダメージは中々大きいものだった。
当然"ミラーコート"使用側にも攻撃のエネルギーが伝わりダメージを受ける。
グレイシアもそれなりのダメージを負っていた。
アオギリ「やはり強かな娘だな・・・・・・。」
アクア団員達の中で唯一立っているアオギリと彼のラグラージ。
アオギリだけは金属製のアクセサリを身に着けていたため、
殆どの電気がアクセサリを流れたことで胸部に火傷こそ負ったもののダメージは少なかった。
アオギリ「この状況ではお前を捕らえることは出来ん、どこへなりとも行けばいい。
だが"あの珠"に拘ると言うのならばそれは死守する。」
ユウキ「俺はどちらにも渡すつもりはない!」
アオギリ「手元に置いておけるのが最も望ましいが、お前が持っていても構わんぞ?」
アオギリは真後ろのコンテナの上に立つユウキの方を振り向いて言った。
先程の様子を見る限り、あれが非常に重要なものであるのは間違いない。
だからこそ、この言葉の意味が分からない。
何故ゆえユウキが持っていても構わないのか。
裏切りのアクア団員「それでも私は手に入れなければならないの。
メンスール、"妖しい光"!」
真上の天井から姿を現すゲンガーを捉えることはできず、為す術なく"妖しい光"を浴びてしまうラグラージ。
混乱してしまったラグラージの近くにいるのは危険と判断したアオギリは後ろへ下がり距離を置く。
そしてラグラージは最も近くにいたライボルトを攻撃対象とした。
先程の"ミラーコート"で受けたダメージを考えると、力のあるラグラージの攻撃を1発でも受ければ倒れてしまいかねない。
ユウキはライボルトをボールに戻す。
タイト「退くぞ! 戦果は十二分に得た!」
ユウキ「分かった! 白麗、"テレポート"!」
ユウキは手を伸ばし、エルレイドの体に触れる。
ところが周りの景色は全く変わらない。
つまりは"テレポート"が行われなかったということだ。
なぜ"テレポート"を使わない?
そんな疑問を抱くユウキの後方にはゲンガーがいた。
これが答えだ。
エルレイドはゲンガーの"挑発"に乗っていたのだ。
一直線にゲンガーのもとへ攻撃をするべく向かうエルレイド。
だがそのためには混乱しているラグラージの近くを通らざるを得ない。
ラグラージの無闇な攻撃がエルレイドを襲い、エルレイドの方も攻撃を繰り出してそれをなんとか相殺する。
もしラグラージを無視して行こうものならゲンガーに攻撃する前に後ろから攻撃されるために無視できない状況だった。
彼女は敵意のある者を巻き込むことなく安全に"テレポート"出来るこの状況を作りたかったのだ。
少女「これで大丈夫ですね!」
裏切りのアクア団員「うん、だけど恩人にお礼はしておかないとね。」
少女「え?」
裏切りのアクア団員「その珠を守ってくれてありがとう!
これはお礼よ、"トリック"!」
彼女はユウキに向かって微笑みかけ、スターミーに"トリック"を使わせた。
彼が今まで左手に持っていた"珠"は無くなっており、代わりにその手に握られていたのは1枚のコイン。
裏切りのアクア団員「真実を知りたいと言うのなら・・・煙突山にあるマグマ団のアジトまで・・・・・・、」
彼女は少女の手を取りスターミーに触れ、
裏切りのアクア団員「追って来なさい、チャンピオン!」
消えた。
第1幕 動乱萌芽 本編
精悍なる白龍
〜The white dragon which is clear-cut and fearless〜
完
Partner's Date |
タイト |
ユウキ |
ハルカ |
Pokemon |
ハクリュー(NN:アース)
|
ヨノワール(NN:呼冥) |
ワカシャモ(NN:ノヴェニィ)
|
エルレイド(NN:白麗) |
ライボルト(NN:流霆) |